保証型ファクタリングとは
保証型ファクタリング
ファクタリングには、大きくわけると2種類あり、保証型ファクタリングと買取型ファクタリングです。
基本的に、一般的なファクタリングは、買取型の方だと思います。入金前の請求書(売掛金)を、先に受け取ることができるサービスです。
保証型ファクタリングは、取引先が倒産など、いつも取引している企業から、利益を回収できなかったとき、ファクタリング会社から、支払ってもらうサービスです。
毎月の資金繰りなどの調整のために、利用することはありませんから、資金調達には向かないといっていいでしょう。
目次
支払いタイミングは倒産時(未回収が決定したとき)
よく混同されがちな、保証型ファクタリングと買取型ファクタリングの違いは、
ファクタリング | 支払いタイミングの違い |
---|---|
保証型ファクタリング | 取引先から未回収であることが判明したとき |
買取型ファクタリング | 支払期日の前 |
であり、もしものときの保証である、保証型ファクタリングと毎月の資金ぐりの買取型ファクタリングは、全く違うものだとわかってきます。
一見、保証型とついているので、保証人や担保が必要なファクタリングと認識している場合もあるのですが、その場合は、貸金業にあたる場合があり、ファクタリングとは違うローンなどといったサービス寄りのものだと思われます。
ですから、請求書(売掛金)に対して、担保をとって、期日前にお金を振り込んでもらう場合は、ファクタリングではないので注意が必要です。
与信として利用も
保証型ファクタリングは、与信としての利用もされている。新しい取引先と取引をするときに、どんな会社か調べたい時があります。こういった場合は、自社で調べるときには、会社の規模やその取引先、過去の実績などホームページや他の取引先に調査したり、実績を実際に確認したりと、ちゃんと調べようとする場合は、とても手間と時間がかかると思います。こういった業務は、保証型ファクタリングの会社であれば、日常業務ですから、お願いするときに、自動てきに見てもらうことができます。彼らが、与信を通して契約可能ということは、十分に問題なく事業をされていると判断しているということです。保証会社も、リスクが高すぎるところは、断っておきたいところですから、その機能を利用しようということです。
保証型ファクタリングは、2%~10%程度の保証料がかかりますが、売掛債権の譲渡は行いませんから取引先がつぶれてしまってもちゃんと保証されます。利用料としては、与信の状況によって変化します。
2者間取引がメイン
保証型ファクタリングは、基本的に2者間取引がメインに契約されます。2者間取引は、保証型ファクタリング会社と御社(ファクタリング利用業者)のみで行われ、発注元には知らされることはありません。
また、回収不可能なタイミングとは、倒産したときですが、もう少し具体的には、・取引先が破産・事務所が閉鎖・手形が銀行に行っても資金化できない(不渡り)・会社更生手続きもしくは民事更生手続きしていたといった形になるので、連絡がとれない、会社は存在するけど会えない程度だとすぐには、受け取れない可能性もあります。
ちなみに、会社更生手続きは、大企業に適用されることが多いようです。担保を支払わなくてもよいといったもので、銀行などは回収が完全に不可能になる手続きです。保証型ファクタリングは、こういった場合でも対応する契約になっています。民事再生手続きの場合には、返済などを主張することはできるようです。
保証型ファクタリングを混同しないために
この記事をみて、保証型ファクタリングと買取型ファクタリングは、全く違うサービスだということが分かると思います。
保証型ファクタリング【取引先の倒産時の保証】と買取型ファクタリング【自社の毎月の資金繰り】で利用シーンが違うと覚えておけば混同することはないと思います。
また、繰り返し注意を申し上げますと、請求書を買い取るための条件として、担保、保証をとることではありませんから、その辺りも意識しておけばさらに良いでしょう。